学生のモビリティ、伝統工芸技術の交換、そして空き家を活用した地域貢献
プロジェクト「Okami no Tani no Yado」は、四国遍路道の歴史的な伝統保護と、人的・技術的な交流の促進を目指しています。将来のプログラムを通じて、ベルギーの巡礼者や日本文化ファンが遍路の精神に触れる旅を支援するとともに、四国地方の未使用・空き家となった住宅の買い取りおよび改修工事の資金調達を行うことを計画しています。
遍路道沿いの伝統的な空き家(未使用の二次的住宅や別荘など)を買い取り、サイクリストや歩き遍路のためのモダンで環境に優しい「民宿」や休憩スペースへと整備します。太陽光発電による電動自転車の充電ブース、工具、水道、宿泊スペースを備え、旅人に快適な安らぎの場を提供することを計画しています。
大工、木工、環境配慮型建築などを専攻するベルギーと日本の学生を対象とした技術交換留学プログラムの実施を計画しています。学生たちは取得した空き家に滞在し、そこを活動・生活拠点として、地元のプロジェクトや大工作業に従事します。これは実践的な技術習得と異文化共有の貴重な機会となります。
四国遍路道の中心に位置する久万高原町(愛媛県)にて、空き家を買い取り、モダンな自転車用休憩所へと再生させる当団体初の具体的な改修プロジェクトをご紹介します。
物件概要: 1996年築、2021年改修の木造2階建て7SLDK(和室・洋室計7部屋、LDK、納戸、大容量の屋根裏収納付き)の一戸建て。延床面積182.07㎡、敷地面積452.76㎡。
私たちの目的: 「矢内」バス停から徒歩3分に位置する、この未使用の二次的住宅(別荘)を買い取り、お遍路さんの受け入れ専用のハウス(宿)として整備します。私たちの将来の目標は、地域内の他の空き家(アキヤ)を取得・改修し、ベルギーと日本の交換留学生を無料で滞在させるとともに、お遍路さんも受け入れることです。無料で滞在する留学生たちはそこに居住し、立ち寄るお遍路さんたちを温かくお迎えするホスト役を務めます。また、現地には電動自転車の太陽光充電スタンドや整備用工具を備えた屋根付きの駐輪ポートを新設する予定で、これを通じて遍路小屋(宿)団体が宿や小屋に電気を供給・整備する活動を支援することを目指します。
共同作業: 伝統的な木工や大工作業は、ベルギーと日本の美術工芸学校の交換留学生がレジデンス滞在しながら共同で行い、地元の経験豊富な棟梁たちの指導のもとで技術を学びます。
これらの改修プロジェクトを成功させ、巡礼者の皆様を万全にお迎えするため、私たちは四国の地方自治体、遍路保存会、そしてベルギーと日本の美術工芸学校や大学と連携することを計画・検討しています。(注:現在、関係各所との公式な連絡や契約はまだ行われておらず、将来的な計画段階です。)過疎化が進む農村地域の活性化に貢献し、持続可能なエコ・ツーリズムを推進します。
私たちは、その地域に恩恵をもたらす責任ある旅のあり方を信じています。学生の職人モビリティを通じて、また空き家を活用することで、四国の人口減少と空き家問題に貢献するとともに、両国の間に受け継がれる木工・大工技術を次世代へと継承します。
将来の「Okami no Tani no Yado」の活動は、皆様からの温かい寄付金と、文化体験ワークショップの収益によって支えられています。皆様からのご支援は、空き家の購入費用、改修資材(木材、ソーラーパネル、工具類)の購入、そして伝統工芸を学ぶ学生の交換留学奨学金として役立てられます。